作者『FXchick』さんのEA『ALNAIR_v2206』を検証評価した結果をご紹介します。
EAの総合評価採点→79点/(100点満点中)
EAの検証評価コメント:
『ALNAIR_v2206』は良いEAだと思いますが、パラメータの設計が個人的には好みではありません。
この『ALNAIR_v2206』は、27個の通貨ペアに対応しているとのことで、当サイトでも同じ通貨ペアでバックテストしようと思ったのですが、
3割である9個のテストを終えた時点で、ものすごく特筆するようなパフォーマンスではなかったのと、
もともとこのEAは、定期的にパラメータの相場係数を変えないといけない仕様になっていますので、同じパラメータ値で長期テストをしてもあまり意味がないのかもしれないと思いました。
また、個人的にはパラメータの設計が好みではないため運用することもないと考えました。
よって、18個の通貨ペアはテストを割愛させていただきます。
9個の平均パフォーマンスですが、
プロフィットファクタが2.49と高く、最大ドローダウンも0.82%:25.13ドルと低く抑えられていて良いです。
長期のトータル利益があまり多くなかったので「特筆するようなパフォーマンスではなかった」と前述したのですが、
プロフィットファクタが大きくドローダウンが小さいですので、ロットを高めにして利益を狙いに行くことができます。
ただ、資産推移のグラフも見てわかる通り、通貨ペアによって差がありますので、選別して使えばなお利益効率が良くなると思います。
良い通貨ペアは、資産推移のグラフも短期・中期・長期でキレイな右肩上がりです。
さて、パラメータの設計が好みではないという理由ですが、MaxSpreadが無いからです。
実際のEAのほうにはslippageがありますが、現在のゲムフォレックスのMT4仕様ではslippageは無効になっていて機能しません。
もし内部でコントロールされていたとしても、どのような値でどのように制御されているのかが分からないと、心配な部分があります。
特に朝スキャEAになりますので、時刻帯によるスプレッドの拡大や薄商いによる値飛び、そして実際に過去に起こったフラッシュクラッシュは懸念されます。
なお「ALNAIR_v2206」では、
相場環境に応じて定期的にパラメータの相場係数を変えないといけないです。
案内は、作者さんからのTwitterにてアナウンスされます。
これは手間でもあり、同時に、変化した相場環境への最適化もできるということですので、どちらのメリットを取るのかも好みが分かれるかもしれません。
EAの個別項目評価採点:
プロフィットファクタ:20点/(20点満点中)
最大ドローダウン:19点/(20点満点中)
1年間の取引数:12点/(20点満点中)
資産グラフがキレイな右肩上がり:17点/(20点満点中)
売りと買いのトレード数のバランス:3点/(10点満点中)
トレード手法の安全性:8点/(10点満点中)
それでは実際に、EA『ALNAIR_v2206』の過去10年間以上のバックテストの結果を見ていきましょう。
下図のストラテジーテスターレポートをご覧ください。
EAのバックテストデータ:
・プロフィットファクタ:2.49
・最大ドローダウン:0.82%:25.13ドル(初期資金3000ドル約30万円、ロット0.01の場合)
・勝率:82.51%
・1通貨ペア当たりの1年間の平均取引数:約119回
・1通貨ペア当たりの1年間の平均損益額:約2777円(ロット0.01の場合)
・対応通貨ペア:AUD/CAD, AUD/CHF, AUD/JPY, AUD/NZD, AUD/USD, CAD/JPY, CHF/JPY, EUR/AUD, EUR/CAD, EUR/CHF,EUR/GBP, EUR/JPY, EUR/NZD, EUR/USD, GBP/AUD, GBP/CAD, GBP/CHF, GBP/JPY, GBP/NZD, GBP/USD,NZD/CAD, NZD/CHF, NZD/JPY, NZD/USD, USD/CAD, USD/CHF, USD/JPY
・チャートの使用時間軸:5分足
(↓以下は作者「FXchick」さんの説明です↓)
「ALNAIR_v2206」は、冬時間、夏時間、VIX等の影響をあまり受けずに年間を通じて安定稼働できる朝スキャをコンセプトに「ALNAIR(アルナイル)」を開発いたしました。
最大ポジション数:1
両建て:なし
ナンピン:なし
マーチン:なし
エントリー時間:MT4時間0:10~0:59
イグジット時間:内部ロジックにより決済。内部ロジックを満たさなかった場合、MT4時間2:25に強制決済。
※「Coefficient(相場係数)」パラメータについて
トレード環境は各証券会社によって異なり、各通貨の相場状況も日々変化いたします。そういったトレード環境や相場状況の変化に対応し、その時の相場に対して最適な設定に調整するために「Coefficient(相場係数)」パラメータを設けております。トレード環境や相場状況については毎週分析しており、週末に各通貨ペアの最新「Coefficient(相場係数)」をTwitterにてアナウンス予定ですので、週末に「Coefficient(相場係数)」をご確認および更新していただいた上で翌週以降の相場で運用されることを推奨いたします。
■TwitterID:@FXchick
Tweets by FXchick
※EAの停止について
早朝~MT4時間2:25の間に経済指標の発表や要人の発言等がある場合は、影響が予想される通貨ペアは停止されることを推奨いたします。また、多くの国でマーケットが休場となるなど流動性の低下によるスプレッド拡大が予想される場合はEAを停止されることを推奨いたします。
※v2204とv2206の違いについて
1.エントリーロジックを微調整いたしました。ほぼ同じですが、v2204と比べてv2206は若干エントリー数が増えます。
2.エントリー時に約定が滑ってしまった場合の決済ロジックを変更いたしました。エントリー時に約定が滑ってしまった場合、v2204は利益を最優先する決済ロジックですが、v2206は損失が少なくなるタイミングで損切りする場合もある決済ロジックとなっております。
末永くご利用いただければと思っております。よろしくお願いいたします。
(↑以上が作者さんの説明です↑)
ということで、『ALNAIR_v2206』は通貨ペアによっては良いEAですので、選別したうえでポートフォリオに加えていけると思います。
ただ、パラメータにMaxSpreadが無いのは個人的に好みではありませんので、当サイトのポートフォリオとしては見送りにしたいと思います。
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