作者『楽楽』さんのEA『楽楽トラキチ低資金版(AUDNZD)』を検証評価した結果をご紹介します。
総合評価採点→62点/(100点満点中)
■検証評価コメント:
『楽楽トラキチ低資金版(AUDNZD)』は、長期バックテストでは破綻はしなかったのですが、含み損が大きすぎて、やはりナンピン・トラリピ系は厳しいという評価になりました。
一般的に、多くのナンピン・トラリピ系EAは、小資金で長期のバックテストをすると途中で破綻してしまうのですが、『楽楽トラキチ低資金版(AUDNZD)』のように、たまに生き残るEAもあります。
ですが、やはりナンピン・トラリピ系の宿命として、損切りせずポジションを積み増ししていくので、含み損が巨大になってしまいます。
たまたま、バックテストのスタート時期が良かったので破綻していませんが、EAを回す時期がずれれば破綻していている可能性が高いです。
下の図を見てください。
↑これは『楽楽トラキチ低資金版(AUDNZD)』の資産推移のグラフですが、一見、口座残高(青線)はキレイな右肩上がりで増えているように見えますが、大事なのは緑色の線の有効証拠金です。
大きな谷が何か所かありますが、つまり巨大な含み損を抱えているわけです。
それだけでも精神的に耐えられるかどうかという問題もありますが、もっと問題なのは、「私のテストのスタート時期がたまたま良かったから破綻していなかった」ということです。
もし、ピンク色の矢印のあたりでEAを回し始めていたらどうなっていたでしょうか。
最大で約20000ドル、約2百万円もマイナスになっています。
数十万円レベルの資金では、あまりにも危険だということが分かると思います。
個人的には、やはりおすすめはできません。
■個別項目評価採点:
プロフィットファクタ:20点/(20点満点中)
最大ドローダウン(含み損の危険度も加味):0点/(20点満点中)
1年間の取引数:20点/(20点満点中)
資産グラフがキレイな右肩上がり(含み損の危険度も加味):10点/(20点満点中)
売りと買いのトレード数のバランス:9点/(10点満点中)
トレード手法の安全性:3点/(10点満点中)
それでは実際に、EA『楽楽トラキチ低資金版(AUDNZD)』の過去10年間以上のバックテストの結果を見ていきましょう。
下図のストラテジーテスターレポートをご覧ください。
・プロフィットファクタ:2.60(含み損を途中決済しているので参考値)
・最大ドローダウン:45.74%(参考値、資金3000ドル約30万円、ロット0.01の場合)
・1年間の取引数:約815回
・使用通貨ペア:AUD/NZD
・使用時間足:15分足
(↓以下は作者「楽楽」さんの説明です↓)
売り買い両方をすることにより仕掛けどころの範囲を広げましたが、低資金でできるトラキチロジックを完成させました。
たくさんのトラキチファンの方より低資金でできるシステムの開発をお願いされ、数か月かけて開発に成功いたしました。
2009年より20万円スタートで10年でハイリターンではないですが、地道な利益を上げ、約300万円になりました。
10年いろいろなショック時にも耐えながらコツコツと利益を上げてきましたが、投資なのでここから先も100%はないですが、裁量よりも高確率ではないでしょうか?
詳細はバックテストデータをご覧ください。
10年定期と思い20万円を貯金してもらえたらと思います。
売り買い両方をすることにより仕掛けどころの範囲を広げましたが、低資金でできるトラキチロジックを完成させました。
たくさんの方より低資金でのトラリピをと言われ、数か月かけて完成させました。
(↑以上が作者さんの説明です↑)
ということで、『楽楽トラキチ低資金版(AUDNZD)』もナンピン・トラリピ系ということで、やはり危うさがあるEAですので、個人的にはおすすめできないEAという評価になりました。
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