作者『STP』さんのEA『blue-Dolphin EURJPY H4 V1』を検証評価した結果をご紹介します。
総合評価採点→57点/(100点満点中)
■検証評価コメント:
『blue-Dolphin EURJPY H4 V1』は悪いEAではないのですが、もう一歩欲しいなという感じです。
トレンドフォロー型のスイング系EAということですので、プロフィットファクタがそう高くないのはしかたないのですが、それでも1.30を切ってしまうようですと、やはり利益率が悪く、リスクも大きくなってしまいます。
最大ドローダウンが2%台ですので、それは良いのですが、負けが多く長く不調期が続く場面もいくつかあるため、それがプロフィットファクタを下げてしまっているように思います。
資産推移のグラフを見ても、かなり長く低迷している時期がいくつかありますし、深い不調期もあります。
また、トレード数が少ないことも利益の伸びがいまいちな理由でしょう。
その他、パラメータの設定項目にスリッページとマックススプレッドが無いのも残念な点です。
『blue-Dolphin EURJPY H4 V1』は悪いEAではないのですが、これだけ不調期が長い場面がいくつかあると、特に小資金の方には不調期回避戦略を使うのも難しくなります。
不調期を根気よく耐えられて、資金量も多い方ならば、不調期回避戦略で運用してもいいかもしれません。
■個別項目評価採点:
プロフィットファクタ:4点/(20点満点中)
最大ドローダウン:17点/(20点満点中)
1年間の取引数:6点/(20点満点中)
資産グラフがキレイな右肩上がり:15点/(20点満点中)
売りと買いのトレード数のバランス:8点/(10点満点中)
トレード手法の安全性:7点/(10点満点中)
それでは実際に、EA『blue-Dolphin EURJPY H4 V1』の過去10年間以上のバックテストの結果を見ていきましょう。
下図のストラテジーテスターレポートをご覧ください。
・プロフィットファクタ:1.22
・最大ドローダウン:2.34%(資金3000ドル約30万円、ロット0.01の場合)
・1年間の取引数:約63回
・使用通貨ペア:EUR/JPY
・使用時間足:4時間足
(↓以下は作者「STP」さんの説明です↓)
EURJPYのスイングタイプ。ポートフォリオの一つにどうぞ。
1.シンプルな手法なので長期利用可。
MT4にデフォルトで備わっているメジャーなボリンジャーバンドを利用した手法でのトレンドを狙ったエントリーを行い、複数のロジックでの決済を行います。損小利大タイプのEAです。
2.バックテスト結果(12年間)が優秀
過去12年間のバックテストで資産が増え続けています。 取引回数も12年間で800回程度となっております。
3.リスク管理がしやすい
1取引における過去の最大ドローダウンは10%以下になっております。それ以上のドローダウンになった場合には、EAの停止の目安としてください。
4.危険な手法を使いません
ナンピンやマーチンといった一発で資金を失う可能性のある手法は一切使っていません。 最大ポジション数は1となっております。
5.簡単なパラメータ設定
初めての方でも使いやすいパラメータ設定。
入力箇所がとても少なく、設定に迷うことがすくないです。
推奨のパラメータが記載されておりますので、下記4を参考にしてください。
(↑以上が作者さんの説明です↑)
ということで、『blue-Dolphin EURJPY H4 V1』は悪いEAではないのですが、
プロフィットファクタにしても、資産推移の安定性にしても、総純利益にしても、もう一歩足りない感があり
残念ながらポートフォリオへの採用は見送りとなりました。
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