作者『007』さんのEA『GINGA_USDJPY_M5』を検証評価した結果をご紹介します。
EAの総合評価採点→77点／（100点満点中）
EAの検証評価コメント：
『GINGA_USDJPY_M5』はパフォーマンス自体は良いのですが、パラメータの設定がかなり心配なEAです。
プロフィットファクタは1.68と高くて良いですし、最大ドローダウンも1.36％：45.19ドルということで低めに抑えられていて良いです。
資産推移のグラフも、短期では少し波がありそうですが、長期では右肩上がりでわりとキレイに推移していて良いです。
朝スキャ系EAの中では特筆するほどのEAではありませんが、数字のパフォーマンスも資産推移の安定感も、まずまず良いEAだと思います。
ただし、この『GINGA_USDJPY_M5』でとても心配な点は、パラメータの設定です。
MaxSpreadもスリッページも無いのは、とても危険です。
朝スキャの時刻帯で、ただでさえスプレッドが広がりやすいのに、さらに薄商いで値飛びや、フラッシュクラッシュも過去に実際に起こっています。
いくら「初心者さんに優しいシンプルなパラメータのEAにしたい」と言っても、これでは逆に危険だと思います。
ならば、デフォルトで適切に調整された値で設定してあげるほうが、初心者さんに優しいEAになると思います。
もし仮に内部でMaxSpreadとスリッページが制御されていたとしても、値が分からなかったりコントロール出来ないのは不安です。
EAの個別項目評価採点：
プロフィットファクタ：14点／（20点満点中）
最大ドローダウン：18点／（20点満点中）
1年間の取引数：15点／（20点満点中）
資産グラフがキレイな右肩上がり：17点／（20点満点中）
売りと買いのトレード数のバランス：5点／（10点満点中）
トレード手法の安全性：8点／（10点満点中）
それでは実際に、ＥＡ『GINGA_USDJPY_M5』の過去10年間以上のバックテストの結果を見ていきましょう。
下図のストラテジーテスターレポートをご覧ください。
EAのバックテストデータ：
・プロフィットファクタ：1.68
・最大ドローダウン：1.36％：45.19ドル（初期資金3000ドル約30万円、ロット0.01の場合）
・勝率：72.38％
・1年間の平均取引数：約145回
・1年間の平均損益額：約5000円（ロット0.01の場合）
・対応通貨ペア：USD/JPY
・チャートの使用時間軸：5分足
（↓以下は作者「007」さんの説明引用です↓）
「GINGA_USDJPY_M5」は、日本時間早朝に特化したEAです。15年間で最大ドローダウン4%。
■概要
取引通貨：USDJPY
取引スタイル：スキャルピング
取引時間軸：5分足
日本時間早朝の時間帯を利用したスキャルピングEAです。
USDJPY専用にチューニング済です。
最大ポジション数を3つとして、トレンド方向にエントリーし、利益を狙います。
日本時間の15時には強制決済して翌朝からのトレードに備えます。
早朝にエントリーする仕様の為、ロンドン時間やニューヨーク時間での経済指標の影響を受けづらいです。
15年間利益を出し続けている安定型EAです。
■特徴
・シンプルな手法なので長期利用可
MT4にデフォルトで備わっているメジャーなインディケーターを利用した手法でのトレンドを狙ったエントリーを行います。
・長期バックテストを実施済み
15年のバックテストを実施しております。
2006年～2021年11月までの約16年間で最大ドローダウンは4％となっております。
バックテスト結果はマニュアルに掲載しておりますので、ご参照下さい。
・危険な手法を行いません
ナンピンやマーチンといった一発で資金を失う可能性のある手法は一切使っていません。最大ポジション数は3となっております。
■パラメーター
初めての方にもご利用しやすくするために、2つのパラメーター設定にしております。
・MAGIC: マジックNo.
（EA独自の認識番号になります。他のEAと競合しないように設定を変更してください）
・Lots: ロット数（リスクマネジメントに応じた設定をお願いします）
推奨は20万円に対して0.1ロットです。
（↑以上が作者さんの説明です↑）
ということで、『GINGA_USDJPY_M5』は数字のパフォーマンスも資産推移の安定感も良いEAだと思うのですが、
MaxSpreadとスリッページが設定できないEAは、個人的には怖くて使えません。
ポートフォリオとしては見送りのEAとなります。
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